#11【北海道: ニッカウヰスキー余市蒸溜所②】ウイスキー作りを見学できるガイドツアー!

北海道

このブログにたどり着いてくれてありがとう!
旅狂の俺だ。

今回も前回同様ニッカウヰスキー余市蒸溜所について、第二弾は蒸溜所見学ガイドツアーを紹介する。
創業から90年の歴史をしっかり感じられるツアー内容だったぞ。

早速レポしていくから、今回も楽しんで読んでくれよな!

ニッカウヰスキー余市蒸溜所全体のレポはここから!
#10【北海道: ニッカウヰスキー余市蒸溜所①】90年の歴史を感じるウイスキー蒸留所はここだ!

蒸溜所で飲めるウイスキー紹介はここから!
#12【北海道: ニッカウヰスキー余市蒸溜所③】余市蒸溜所で飲めるウイスキー5種の紹介!試飲も!

蒸溜所見学ガイドツアーに関する情報

概要

開催場所: NIKKA WHISKY 余市蒸溜所

住所: 北海道余市郡余市町黒川町7丁目6

参加費: 無料ガイドツアーは試飲を含めても0円。
中を見られる貴重な機会が無料だなんてありがたいぜ!
※有料ツアーや有料イベントの実施もあり。

蒸溜所休業日: 12月23日ー翌年1月7日(製造過程の清掃等)

参加人数: 1~9人
※10人以上のグループでの予約・入場と貸切バス(マイクロバス含む)での予約・入場は不可。

対象年齢: 制限なし。子連れの参加もOK。
ただし、ツアー後の試飲希望者は20歳以上かつ運転者でないことが条件。

スケジュール

開催時間: 9:00 / 9:30 / 10:00 / 10:30 / 11:00 / 11:30 / 12:00 / 13:00 / 13:30 / 14:00 / 14:30 / 14:45

ツアー所要時間: 約70分 (蒸溜所見学に約50分、 無料試飲に約20分)

予約方法

オンライン予約のみ。実施日の4週間前よりニッカウヰスキー余市蒸溜所の公式サイトから予約可能。

ツアー参加時のルール

録音やビデオ撮影禁止! ただし写真撮影はOK。

ガイドツアーで見られる施設

★のついた施設はガイドツアーでしか入って見ることができないので、貴重な機会を存分に噛みしめてくれ!

  • ニッカウヰスキー余市蒸溜所正門★
  • ビジターセンター★《重要文化財》
  • 乾燥塔(キルン塔)★《重要文化財》
  • 粉砕・糖化棟★
  • 醗酵棟★
  • 蒸溜棟★《重要文化財》
  • 混和棟★《重要文化財》
  • 旧事務所★《重要文化財》
  • リタハウス★《重要文化財》
  • 旧竹鶴邸★
  • 一号貯蔵庫★《重要文化財》
  • ニッカミュージアム(有料テイスティングバー)
  • テイスティングホール★
  • レストラン「RITA’s KITCHEN」
  • ディスティラリーショップ

上の列挙順は正門から見て建っている並びが近い順で書いているが、これからのレポでは俺が巡った順番で書いていくぞ。

上の施設順と若干異なっているが、気にせずにそのまま読んでくれよな!

 

各建物の大まかな概要は蒸溜所全体のレポへ!

ツアー内容

1. 受付

ツアー開始時間の15分前にニッカウヰスキー余市蒸溜所正面で受付をする。
外見はこんな感じだ。

ドーーーーーーーーーン!存在感あるな~~~~~~

JR余市駅が目と鼻の先にあるので、正面玄関からも駅が見えるぞ!

受付時に子供の有無や運転者の有無を聞かれる。いる場合はシールをもらい、胸元に貼っておこう!

車で来たけどどうしても試飲したいと思ったそこの君、俺ものんべえだから気持ちはよーく分かるぞ。
でも安全のためだ、きちんと自己申告してくれよな!

この時同時にパンフレットとテイスティングチケットがもらえる。
このテイスティングチケットがないとツアー後の試飲に参加できないため、非常に重要なものだ。


またこのチケットはツアー参加者しか入れないエリアへの再入場にも使用するので、帰るまでなくさずに持っていてくれ!

これはアルコールが飲めるチケット。

これはソフトドリンクのみのチケット。

受付を済ませたら門をくぐり抜けた先にあるビジタールームへ行くぞ。

西洋の城にある門の中みたいになっているぞ。

2. 集合

見学ツアー参加者は受付後ビジターセンターで集合する。
看板もあるので分かりやすいぞ。

中に入ったところは待合室のようになっている。

ツアー時は写真左手のカーテンのところから入る。

余市蒸溜所の敷地図

壁にはモルトウイスキーの製造工程が書いてある。


麦芽の香り付けに使うピート。触ることができるぞ。

ツアーは70分の長丁場になるので、ツアー開始前にお手洗いに行っておくことをおすすめする。
お手洗いはビジターセンターの隣にあるぞ!

入口にはコインロッカーが置いてあったぞ。

ロッカーは大きさ関係なく100円で預けられるので、電車やバスで来た荷物の多い人はこれを使ってみよう!

また、ロッカーの左側には自動販売機もあり、喉が乾いた人はここで飲み物を買えるぜ。

3. ツアー開始

まずはビジターセンター内のモニターでツアーの説明を視聴。
その後、外に出て各製造過程の施設を見学開始だ!

①乾燥塔(キルン塔)

数日前に社員研修があったらしく、偶然中を見ることができたぞ。ラッキーだ!

ビジターセンターにも置いてあったピートの香りが強く残っていた。
参加者からも、香りの強さに思わず おーーーー!と歓声が上がっていたぞ。

②粉砕・糖化棟

ここで粉砕し糖化するのだが、かなり甘い香りがしていたぞ。
この過程で麦カスが残るので、近くの牧場の乳牛飼料になるとのこと。実にエコだ!

③醗酵棟、蒸溜棟

入口の奥にはパイプとタンクがあるぞ。

銀色のパイプの中を通って発酵タンクへ運ぶ。

 

入口向かって左から屋内に入るぞ。

モルトウイスキーの製造工程がパネル化されているぜ!

細かい過程の説明もあったぜ。
4日を経て糖分と炭酸ガスなど分かれ、アルコール度数は8%になるらしい。


この過程で出るもろみと麦汁。ガイドさんがこの2つを家で味わえる方法を伝授してくれたので皆にも紹介するぜ!

もろみは酸っぱいビールの味になるらしく、ビールにカルピスを入れると自宅でももろみの味を体験できるとのことだ。

また、麦汁は生ぬるい麦茶に蜂蜜と大量の砂糖を入れることで再現できるらしい。

どちらもガイドさん曰くあまりおいしくないらしい…
試してみたいチャレンジャーな君、是非やってみてくれ!(笑)

 

さて、ここで蒸溜棟へ行くのだが…実は、醗酵棟と蒸溜棟とは広い歩道を挟んだ反対側に位置し距離もあるため、醗酵棟からパイプ等で運ばなければならない。

だがこのように歩道には、いや、敷地内全体にはそのようなパイプの類は一切見当たらない。ましてや、電線すら無い。

実はこの工場、蒸留パイプや電線は全て地下に埋めているのだそう。
そもそも余市はウイスキー作りの盛んなスコットランドの気候等に似ていることから創業者の竹鶴氏が選んだ場所。

スコットランドの景観に似せるために敷地全体のパイプや電線を埋めたとのことだ。
かなりこだわり抜いて建設された蒸溜所だなー。

さあ気を取り直して、蒸溜棟の説明を。

建物内に入る前に、ガイドさんから「室温が高いので、暑いのが苦手な方は入口付近で説明を聞いてください。」とのアナウンスがあった。

実際に中に入ると本当に暑くかったぞ。君たちも注意してくれよな。

中にはポットスチルが並んでいた。
ポットスチルとはもろみを蒸留するための金属製の釜のことで、ここでは銅製を使用している。

写真では小さく見えるが実物は非常に大きいぞ。

蒸溜棟ではアルコールの沸点(78.3度)と水の沸点を利用し、もろみをポットスチルに送って2回蒸留する。

気体に変わったものはポットスチル奥の壁の向こう側で冷却されるぞ。
1回目の蒸留で8~20%、2回目の蒸留で63%の度数になるらしい。

 

実は、蒸留で使うポットスチルによってウイスキーの味が変わるとのこと。

この余市蒸溜所で使用しているのはストレートヘッド型というもので、石炭直火蒸留をしている。
そのため底が少し焦げるようで、それによってウイスキーが重厚で力強い味になるらしいぞ。

ニッカウヰスキーの蒸溜所は宮城にもあるが、そこではスチームを使って蒸溜を行う。
それでウイスキーの味が華やかですっきりした味になるとのことだ。

ポットスチルの違いがウイスキーの味の違いを生んでいるとは…知らなかったぜ。

説明を聞いていると、火を管理する職員さんが出てきて、扉を開けて石炭を入れるところを見ることができたぞ。

なんだかこれだけでも絵になるレトロさがあるな~

ツアー参加者が見ている場所はある程度の距離が取られていたものの、それでもかなり暑かった。

ということは職員さんはどれだけ高温の中にいるのか…本当にお疲れ様です。
俺はこれを見ていて、無性に冷たい物を渡してあげたくなったぞ。

メラメラと燃えていたぞ。

この作業は5分から10分間隔で行い、全て手作業で石炭配る。
1日に使用する石炭はなんと600キロにも上るそうだ。

 

この奥に見えている一番小さなポットスチルは創業当時に使っていたものだが、今は使用されていない。

ここで雑学。
この場所のメンテナンスには1か月程度要するが、銅で熱効率が良いため最初の1週間はずっと温度が高い状態だそうだ。

④混和棟

蒸留後のウイスキーはここで樽詰めされる。

ニッカウヰスキーは千葉県柏市にも工場を持っており、余市と宮城で作られたウイスキーは船で柏工場に運ばれてブレンドされるぞ。

⑤旧事務所

外には「日本果汁株式会社」の文字が…


元々ニッカウヰスキーは日本果汁株式会社の名であった。

なぜ果汁なのかというと、ウイスキーというお酒は熟成に少なくとも3年はかかるため、創設直後はウイスキーの代わりにリンゴジュースなどを販売していたらしい。

そして、実はニッカウヰスキーの”ニッカ”は日本果汁の頭文字でニッカなのだそう!気づかなかった…!!

中にも入れるがツアー中は時間がないとのことで、俺はツアー後に見てきたぞ!

⑥旧研究室(リタハウス)

奥さんの名前が名づけられたこの建物は、奥に長い造りをしている。

現在では老朽化のため中には入れない。

ガイドさんおすすめの撮影アングルだそう。ウイスキーの樽と一緒に撮ると映えるぜ!(笑)

⑦旧竹鶴邸

竹鶴夫妻の住んでいた家で、至る場所に和洋折衷が感じられる。
外見は洋風の家だが、入口前には灯篭があり和の要素もある。

2階には障子が見えるぞ!

ツアー中は中に入らないので、中の様子はこの後のツアー後レポを見てくれ!

⑧一号貯蔵庫

入口には鍵がしてあり、警備員さんが毎回鍵の開け閉めをしてツアー参加者を中に入れていたぞ。
そんな厳重管理の場所の中身は、これだ!

ウイスキー樽が奥までぎっしり並んでいるぜ。

ウイスキーは年数によって色が変わってくる。
一番右の樽のように最初は透明で、年数が経つと左に行くようにどんどん色が濃くなっていくぞ。

元々は透明だったなんて、普段販売されている琥珀色のウイスキーからは想像つかないぜ!

4. 試飲 @テイスティングホール

最後はお待ちかねの試飲だ!

レストラン「RITA’s KITCHEN」2階にあるテイスティングホールで行われる。ここはツアー参加者しか入れない場所だ。

1階には写真スポットがあるぜ!

撮る時に裏返ってしまったが、試飲会場であることには間違いないぞ(笑)

一号貯蔵室からは少し歩いて向かうが、建物外側にはラベンダーが咲いていた。さすがは北海道!

ラベンダーのいい香りがしていたぞ。

ここで注意点。アルコールの試飲はおかわりができないので、1杯を味わって飲んでくれ!
ただし、ソフトドリンクはおかわり自由だぞ!アルコールを試飲した人も飲めるので気兼ねなく飲んでくれ!

ツアー後の試飲レポは次回のブログで紹介するぞ!
#12【北海道: ニッカウヰスキー余市蒸溜所③】余市蒸溜所で飲めるウイスキー5種の紹介!試飲も! 

ツアーはここで終了だ。
ここからは、ツアー後に俺が行った場所を順番に紹介するぞ。

ツアー終了後

①ディスティラリーショップ

ツアー後はショップへ。

ここでしか買えないウイスキーがあると聞いて、買って帰るぞ!!と意気込んでいた俺だが、お目当ては完売。売っていても通常サイズではなく小さいサイズのみの販売…

やはり人気のニッカウヰスキー、そりゃそうだよな。(ノД`)シクシク

今回俺は何も買わずに帰ったが、君たちが行く時にはお目当ての商品があるのを願っているぜ!

②ニッカミュージアム(有料テイスティングバー)

何も買えなかったからせめて飲んで帰るぞ!ということで、テイスティングバー目当てにニッカミュージアムへ。

だが、テイスティングバーにたどり着くまでの展示が非常におしゃれだったぞ!

建物内に入るとこの景色!おしゃれだ〜〜〜

机にはウイスキーが並んでいる。グラデーションがおしゃれだな!

様々なウイスキーが並んでいたぞ!

正直バーにしか興味がなく全く期待していなかったが(ニッカウヰスキーの皆さん、大変な無礼をお許しあれ…)、ビジュアルも内容も非常に面白いものだった。

ウイスキー好きにはたまらなかったぞ!

 

そしてお目当てのテイスティングバー。

俺はシングルカスク余市10年と鶴をオーダー。お値段15mlで1,300円と15mlで850円…ランチセットじゃないか!!!

でもここでしか飲めないと聞いたら飲まずにはいられない俺には払う価値があったと考えている。(半分言い聞かせているぞ(笑))

テイスティングバーで飲んだウイスキーも次回のブログでレポするぞ!
#12【北海道: ニッカウヰスキー余市蒸溜所③】余市蒸溜所で飲めるウイスキー5種の紹介!試飲も!

バーを抜けた後は、創業者竹鶴政孝さんとウイスキーの歴史が展示されている。

展示の中で昔のニッカウヰスキーのCMが流れていたが、クマが寝る前にウイスキーを飲んでいるものだった。

くすっと笑えるかわいいCMだったぞ。

 

話は変わるが、このミュージアムの中にはお手洗いがない。

行きたくなったら一旦外に出て、ディスティラリーショップ内のお手洗いを借りよう!

③旧竹鶴邸

ミュージアムより正門側は試飲チケットを見せることで中に入ることができるぞ。
警備員さんに見せて通してもらおう!

敷地内に入った後は、ツアーで見られなかった旧竹鶴邸の内部へ!

石の積み上げ方に西洋を感じるぜ!

俺の第一印象、めちゃくちゃ和なのに洋が織り込まれた不思議な空間!でもなんだか華やかで落ち着くな…

とにかく不思議な空間に感じたぜ。

 

中に入るとピアノの音が!
これは妻リタさんがピアノを得意としていたから流れているにちがいない。

ポロロンポロロンという優しい音色が心地よかったぞ。

 
リタさんの使っていた楽譜も展示されていた。

 

展示もたくさんあったぞ。

和洋折衷な家の説明

創業者政孝さんの好きなウイスキーの飲み方が書いてあったぞ。

ここだけ見ても和洋の組み合わせのおもしろさが分かるぜ。

 

見上げても和と洋が組み合わさっていたぜ。

天井も和らしい木とシャンデリアが融合していた。

 

家の全貌も見られたぞ。

俺たちが中に入って見られるのは玄関ホールだけだが、それでも広い家であることが分かる。

リタさんは料理には力を入れていたようだ。

これによると、家族には出来立ての温かい料理が出せるよう、作った料理をすぐ運べるようにキッチンと食卓の間には小窓を作ってそこから提供していたらしい。

また驚くことに、なんとリタさん、和食が好きな旦那さんのために和食をマスターして作っていたのだとか。

しかも旦那さんがたくあん好きだったことから冬に300本の大根を漬け、しかも食べる時に美味しいようにすぐ食べる用と春に食べる用で漬け具合も変えていたという。


リタさん、尊敬いたします……

今までいかに手を抜いて料理できるかを考えてきた俺、展示の説明を読んで恥ずかしくなったぜ…。

 

帰り際に玄関の方を向くと、なんとそこにはステンドグラスが!!

えーーーーー!こんなところに?!

こんなにも和の空間なのに…よくここにステンドグラスを入れようと思ったなと斬新さに驚かされた。

これほど和洋折衷という言葉が似合う家は存在するのだろうか…スゲーな…。(褒めてるぞ)

④旧事務所

内部はこうなっていた。

創業時の瓶もあるとのことだ。絵もたくさん飾ってあったぞ。

まとめ

ニッカウヰスキー余市蒸溜所のガイドツアー、いかがだっただろうか。

君たちも是非行ってみてくれよな!

おすすめ度★★★★★無料でこの内容は是非おすすめしたい!
アクセス★★★★★駅からも近く、駐車所も無料でありがたい!
コスパ★★★★★無料で試飲までできるので超コスパ良し!
満足度★★★★★非常に満足できるツアーだったぞ!
再訪希望度★★★☆☆ツアー自体は1回で満足したが、食事や品ぞろえの異なるショップには再訪したい!

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